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剣道防具(面・甲手・胴・垂)の基礎知識・付け方・選び方

  • 2020年3月10日
  • 2020年4月3日
  • 剣道具
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剣道防具の基礎知識

剣道防具の正式名称は、剣道具です。剣道具には、面、甲手、胴、垂の4つがあります。

面は、衝撃から頭と喉、甲手は、手と腕を守ります。そして、胴は、衝撃から胴部分を。垂は、腰から太もも部分を守ります。

剣道防具の選び方・付け方

剣道具を選ぶときに、全てに共通して大切なことは体にフィットするものを選ぶことです。体型にフィットする防具は、動きやすく怪我をしにくいです。面・甲手・胴・垂ごとに、それぞれの選び方・付け方を見ていきましょう。

面の選び方・付け方

面を選ぶときに大切なポイントは、「十分な防御力」と「顔がずれないフィット感」です。

面は体の中でも最も重要な、あたまを守る道具です。面布団に十分な厚みがあるか確認するようにしましょう。仮に、十分な厚みがあるかどうか判断がつかない場合は、防具屋で実際に面を被り、竹刀で叩いても痛くないかを確認すると良いでしょう。

また、面が顔のサイズにあっておらず稽古中にズレてしまうと、物見が合わなくなり相手が見えづらくなったり、痛みを感じたりします。安全にストレスなく稽古に集中するためにも気をつけましょう。

面の付け方は、まず手ぬぐいをあたまに巻いてから、面を被り、面紐で縛り固定します。

詳しい手順は、こちらの記事の「面の付け方」を参考にしてください。

甲手の選び方・付け方

甲手を選ぶときに大切なポイントは、「十分な防御力」と「竹刀の握りやすさ」です。

防御力に関しては、面と同様に布団に十分な厚みがあるか確認するようにしましょう。仮に分からなければ、実際に武道具屋で試着し、竹刀で叩いてみて判断をすると良いでしょう。

甲手は、竹刀を握るため競技に大きく影響してくる道具です。そのため、握りやすく操作しやすいものを選ぶことが大切です。握りやすい甲手の特徴は以下の3つです。

  • 親指と人差し指の中に大きな楕円があるか
  • 手首が柔らかく、動かせるゆとりがあるか
  • 布団に十分な厚みがあるかです。

甲手の詳しい選び方は、こちらの記事の「良い小手の選び方!3つの条件とは」を参考にしてください。

甲手の付け方は、手にはめるだけなので簡単ですが、実は、あまり知られていない上手に付けるコツがあります。それは、紐をしっかりと締めることです。締める強さは、着脱する際に少しつっかえる感じがあるくらいがベストで、手首を動かした時に甲手筒がパカパカと動かないかどうかを確認しましょう。竹刀を裏から払ったり、甲手返し面を打つときなどの、手首を外側に返す動作が、格段にやりやすくなります。

胴の選び方・付け方

胴を選ぶときに大切なポイントは、「自分にあったサイズを選ぶ」ことです。

サイズが小さいと競技中に動きづらくなりますし、大きすぎると、余分な重みとズレるときの衝撃で体力を消耗しやすくなってしまいます。

胴のサイズを見極めるための具体的なポイントはいくつかありますので、こちらの記事の「自分に合ったサイズの胴はこう選ぶ」を参考にしてください。

胴を付ける際は位置に気をつけましょう。垂の山道部分(垂れの帯下にあるバツ印部分)と胴が、ちょうど被るか被らないくらいの位置に付けるのがベストです。

垂の選び方・付け方

垂を選ぶときに大切なポイントは、「十分な防御力」と「下腹部の安定感」です。

防御力に関しては、面・甲手と同様、布団に十分な厚みがあるかを確認するようにしましょう。また、帯にも厚みがあると、締めた時に下腹部がしっかりと固定されるため、長時間の稽古でも疲れづらくなります。

垂の付け方は、腹帯(はらおび)が骨盤よりやや上に来るように位置を調節し、帯紐を体一周させ再び前に持ってきたら、真ん中の大垂の裏側で結びましょう。

具体的な付け方はこちらの記事の「良い垂の選び方」を参考にしてください。

年齢別!剣道具を選ぶコツ

剣道具を選ぶポイントは、学年ごとに異なります。小、中学生は成長期のため、ある程度成長を見越して選ぶ必要がありますし、その後も練習量やこだわり方により選ぶべき剣道具が変わってきます。

小学生

小学生で防具を購入する際に大切にしたいポイントは、とにかく「安全性」です。小学生は自分より体格差の大きい人と稽古することが多いため、強い力で打たれることが多いです。まだ発達途中の体をしっかりと守るためにも、防御力の高いものを選ぶ必要があります。

詳細はこちらの記事の「小学生 〜防具はいつ頃から必要?剣道は小さい子供でも危なくないの?〜」に記してますので参考にしてください。

中学生

中学生で防具を購入する際に大切にしたいポイントは、「耐久性」です。小学生のときよりも練習量が増えるため、より丈夫なものを選びましょう。

詳細はこちらの記事の「中学生 〜防具や竹刀はどのように選ぶべき?剣道軸で考える高校進学体験談〜」に記してますので参考にしてください。

高校生

高校生は中学生よりも体の成長が落ち着くため「サイズ感」を意識して選びましょう。自分にあった防具を使うことは技術力を高めることにも繋がります。また練習量も更に増えるため練習用と試合用で防具を使い分ける人も増えます。

詳細はこちらの記事の「高校生 〜防具はサイズ感を意識して選ぶべし!道具の選び方、高校初心者や進路等〜」に記してますので参考にしてください。

大学生

進学先により練習量が異なるため、練習と試合量に応じて防具を選びましょう。また、剣道具へのこだわりも強くなるため装飾を楽しむのも良いでしょう。

詳細はこちらの記事の「大学生 〜防具は練習量で選ぼう!道具の選び方や進路等〜」に記してますので参考にしてください。

社会人・リバ剣

競技としての剣道から趣味としての剣道へ移行する人が増えてくるため、装飾を重視して選ぶ人が多いです。学生時代よりも金銭面にも余裕が出てくるため、学生時代に憧れた防具にチャレンジしてみるのも良いでしょう。

詳細はこちらの記事の「社会人 〜防具は練習量で選ぼう!道具の選び方や進路等〜」に記してますので参考にしてください。

剣道具の値段 相場と実際の購入例

剣道具の値段は、安価なものから高価なものまで幅広くあるため、一概にいうことができません。ここからは、ばんとう武道商店での実際にあった購入事例を学年ごとに挙げつつ、ざっくりとした相場感を紹介します。

小学生

小学生の防具セット相場価格は、4〜5万円程度です。(もちろんカスタムをすればその分価格も高くなります)

こちらは、実際にばんとう武道商店にて防具を購入されたお客様の事例です。

未就学児(5歳):剣道初心者
ずっと剣道をしているお父さんの影響で、これから道場に入会することになり、剣道具を作りにとご来店。購入時に大切にした点は(1)ある程度の成長に耐えうるサイズ感(2)手入れが簡単 の2点です。これからの成長を見越して、少し大きめのサイズを希望されてました。最終的には、大きすぎると動きを妨げるので、大きすぎずぴったりすぎないサイズ感を選択。そして、どんなに手入れの大切さを説いても手入れを怠りがちなので、全身ジャージ素材で丸洗いできる剣道具を購入されました。特に装飾要素のあるカスタムは行いませんでしたが、胴の形を体に合わせて変更しています。少し大きな胴でも、打突時に脇に胴胸のヘリが当たらないように、胴の胸のヘリだけ1cm内側に型紙をカットさせて頂きました。
Tonbo airセット:40,000円(※税別、カスタム料込)

中学生

中学生の防具セット相場は、4〜8万円程度です。(もちろんカスタムをすればその分価格も高くなります)

こちらは、実際にばんとう武道商店にて防具を購入されたお客様の事例です。

小学校6年生(12歳):神奈川県の強豪校へ進学する選手
進学を控え、防具を新調するとのことでご来店いただきました。これまでの防具ではサイズ感も小さくなっていたので、これからの成長を見越した上で、面・胴・垂は少しだけ大き目、甲手は小さくなったら買い換えれば良いとのことで、ジャストフィットのものを選択されました。
最初は、装飾やカスタムにあまりこだわりがなかったので、基本セットをそのまま購入予定でした。しかし、胴台だけは傷が付きづらく、人と違うものが良いとのご要望を受け『紺乾漆』の胴台をカスタムで選択しました。
斜無尽セット:80,000円(※税別、胴台カスタム料込)

中学生から剣道を始める人には、一般的に入門セットと呼ばれる、初心者向けのセットも販売されています。入門セットは、剣道具だけでなく竹刀、道衣・袴、防具袋など剣道に必要な道具がセットになったもので、だいたい6万円程度で販売されています。初心者の方は、入門セットを検討してみるのも良いかもしれません。

高校生

高校生の防具セット相場は、6〜10万円程度です。(もちろんカスタムをすればその分価格も高くなります)

こちらは、実際にばんとう武道商店にて防具を購入されたお客様の事例です。

中学3年生(15歳):中学生から剣道を始め、高校でも剣道を続ける選手
中学時代は、先輩からのお下がり防具を使用していたそうです。高校でも剣道を続けたいので、ちゃんと自分に合う防具が欲しいとのことでご来店いただきました。
防具の知識やこだわりは多くなかったので、装飾やカスタム等は特になしの基本セットを選択。すでに、成長期のピークは終わったとのことでしたので、とにかく『ジャストフィット』にこだわりました。一般的な高校生と比較して、指が長く手が薄いため、既製品に合わせようとすると、指の長さはぴったりですが幅がぶかぶか。幅に合わせようとすると指が窮屈。そのため、指の長さに合わせ、幅をカットするようにカスタムいたしました。
斜無尽セット:70,000円(※税別、カスタム料込)

高校生から剣道を始める人向けにも入門セットが存在します。剣道をするために必要なものを全て購入することができるため、初心者の方は検討してみても良いかもしれません。

大学生

大学生の防具セット相場は、6万円以上です。大学生以上は特に、剣道具の装飾にもこだわりが強くなってくるため、一概に相場価格を決めることが難しいです。高価なものだと15万円程度のものを購入される方もいます。

大学1年生(19):体育会剣道部に女性マネージャーとして入部。中学時代剣道経験あり
入部当初はマネージャーとして剣道部を支えていましたが、代替わりとともに選手の人数不足問題に直面。「マネージャーじゃなくて選手として出てくれないか」という部の意向を受け、剣道を再開。持っている防具は中学時代に使っていたものなので古く、サイズ感もあっていなかったため新調を決意。
自分でアルバイトをして貯めた大切なお金で買う防具。どうせ買うなら4年間愛着もって使える防具がいい!とのご要望でしたので、一緒に3時間程じっくりと悩み、とことんカスタムをしました。当人の希望は『目立ちすぎず可愛い防具』がいいとのこと。顎ヘリと胴胸には麻の葉の曙光をいれました。茶色をベースに、差し色で薄ピンク。飾り糸の色は黒と紫の間のような色にし、全体的に暖色でまとめました。
紫蜻蛉セット:85,000円(※税別、曙光・飾り糸等カスタム料込)

社会人

社会人の防具セット相場は、6万円以上です。社会人も大学生同様、装飾へのこだわりが強いため、相場価格を決めることが難しいです。社会人になると大学生よりもさまざまなカスタムをする方増えます。

社会人男性(50歳):10年前に剣道を再開し、稽古量は、週に2〜3回。積極的に昇段審査を受け、諸大会上位入賞を目指して日々稽古をしている方。
防具がとても好きで、手刺し防具や生地胴なども過去に作ったことがある方でした。今回は、審査用に見た目もよく、動きやすい防具が欲しいとのことでした。
現在の稽古場の師範が防具の装飾をあまり好まないので、目立たせたくはないがカスタムはしたい!という難しいオーダーでした。最終的に、面・胴胸・垂の飾り糸をこげ茶、曙光は毘沙門で、濃紺ベースに比較的明るい茶色を差し色にしました。胴胸はクロザンから紺反(袴の生地)に変更。経年の色落ちすらも楽しめる防具に仕上がりました。
黒市松セット:140,000円(※税別、曙光・飾り糸・胴胸等カスタム料込)

まとめ

剣道防具(剣道具)の種類・部位別の名前から、選び方、値段まで幅広く紹介してきました。もっと詳しく知りたい方は、本サイトに面・甲手・胴・垂をより深掘りした詳しい記事を掲載しておりますので、ぜひそちらもご覧ください。

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「ばんとう武道商店」個人にフィットするお店

神奈川県立武道館前の武道具店。竹刀の品揃えは日本一を誇っており、全てが完成品で試打可能。必ずあなたに合った最高の1本に出会えます。 "全身丸洗い可能なジャージ防具" や、"極厚だけれどもすでに近いコテ" など防具の品揃えも豊富なお店です。 「用具の総重量はどの競技よりも重たいのに、用具選びが感覚的である」ことに疑問を感じ、剣道を科学的に分析し用具作りなどにチャレンジしています。一般的に知られていない防具・竹刀の正しい選び方などについて、何でもご相談ください。

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