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そろそろ胴にもこだわりたい!初めての「変わり胴」基礎知識や代表的な6つを紹介

  • 2020年2月11日
  • 2020年4月3日
  • 剣道具
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そもそも「変わり胴」とは?

変わり胴とは、通常の胴ではないものを指します。

変わり胴について知る前に、「通常の胴」とは何なのかを確認しましょう。胴台、胴胸それぞれに通常の基準があります。

通常の①胴胸素材はクロザンを使用しているのが一般的です。②曙光(しょっこう)は、雲形の間の模様のデザインのことで、「濃紺斜め刺し」または、「濃紺碁盤刺し」が多い傾向です。③飾り糸は黒色を使用します。④雲形(飾り糸の模様)の種類はさまざまです。

⑤胴台素材は、強化プラスチック(通称ヤマト胴)でできており、⑥の胴台色は黒色です。また、胴台表面の⑦質感は、ツヤがあるものが多いようです。

一般的に、①〜⑦以外の素材・色・形のものは、変わり胴と呼ばれています。

特に胴台は、剣道具の中で最も個性を出すことができ、目立つ部分と言えます。実際に変わり胴を選ぶ際は、胴台の素材・色をメインに考える人が多いみたいです。

ここからは、特に胴台に注目しつつ、変わり胴には、どのような種類があるのかを見ていきましょう。

変わり胴の種類とは?基本は、素材と色の違い!

変わり胴の種類は無限にあるため、全てをあげることは難しいです。基本的な種類を、胴胸・胴台ともに見ていきましょう。

胴台の基本的な素材は3つ!

胴台の素材は、主に「ヤマト胴」「ファイバー胴」「竹胴」の3種類です。

ヤマト胴

強化プラスチックできています。胴の表面には、漆を塗っておらず、プラスチックの色がそのまま胴台の色となるため、仕上がりにムラがありません。(他の胴は漆を塗ることができます)

ファイバー胴

丈夫な紙を何枚も張り合わせ圧縮し樹脂で固めたファイバーという素材でできています。ヤマト胴に比べて多少軽く、胴の裏側が赤色なのが特徴です。漆を塗った時にノリが良く綺麗な仕上がりになります。

竹胴

竹でできています。重たいので他の胴と比べて機能性は高くありませんが、渋くて価格が高いこともあり、主に熟練の方が使っていることが多いです。剣道家にとっては、憧れの胴と言えるでしょう。

胴台の色は無限にある!

胴台の色に決まりはなく、基本的にどのような色の胴台も存在します。特に決まりはないため、ほとんどの人が自分の好みで選んでいます。

胴台の質感は印象を左右する!

胴台を選ぶ要素は素材や色の違いが主ですが、質感も選ぶことができます。

艶があるものはもちろん、ザラザラした胴や、マットな胴などさまざまです。質感は、大きく印象を左右しますが、印象だけではなく、実用的な理由で選ぶこともあります。例えば、ザラザラした胴は、艶のある胴台より、傷が目立ちにくいため人気です。このように、質感に関しても、好みがありますので好きなもの選んで問題ないでしょう。

胴胸の素材・色・デザインも選べる!

胴胸素材

素材は、主にクロザン、人工皮革、紺反、紺革があります。単純に革の素材価格が高いものほど、高価になっていきます。

曙光(しょっこう)

曙光の種類は無限にあります。好みの柄を選びましょう。色は、飾り糸や胴台の色に合わせても良いでしょう。

飾り糸

飾り糸の色も無限にあります。胴台の色に合わせて選ぶ方も多いです。

雲型(飾り糸の模様)

雲型のデザインもさまざまです。模様の形や、余白の使い方など、センスが光る部分でもあります。

変わり胴の相場価格は?高級な胴とはどんなもの?

変わり胴の相場価格は、胴胸の素材やデザインによっても変わりますが、主に胴台のカスタマイズにより変化します。特に胴台の素材に加え、漆の種類、漆の塗り方の違いによって大きく変動します。

一般的に、ヤマト胴と比較すると、ファイバー胴の方が2〜5倍程度高価で、竹胴だと3〜12倍程度高価になる傾向にあります。

例えば、漆を塗っていない3万円のヤマト胴があったとします。全く同じ条件で、漆を乾漆塗りで仕上げたファーバー胴があるとしたら、5〜6万円程度が相場です。同じ条件の竹胴だと、9〜10万円程度になります。

ただし、胴の値段はさまざまな要因で決まります。ここで紹介した相場よりも安いから悪い、高いから損というわけではありません。

なぜこの価格なのかなどが気になったら防具屋さんで質問してみましょう。

ファイバー胴、竹胴は価格差に大きく幅がありますが、ヤマト胴は、漆を塗っていない分、価格がファイバー胴や竹胴ほど大きく跳ね上がることはありません。ただ、素材の色を変更すると少し高価になります。

胴台の素材を変更すると、価格が大幅に高くなります。そのため、剣道家の多くはヤマト胴を使っており、素材の色や質感を変えて楽しんでいる場合が多いです。

変わり胴は試合で使っても大丈夫?

胴の色や素材に関して、公式の試合において特に規定はありません。

しかし、昇段審査において派手すぎるものは審査員に好まれない可能性があるため、避ける人も多いです。

派手な変わり胴は、普段の練習はもちろん、試合で使う方がほとんどです。試合は、審査と違い、判定に影響しにくいため問題ないでしょう。

憧れの変わり胴 代表的な6つを紹介!

サメ胴

サメ胴という名前ですが実際はエイ革を貼っています。エイ革特有のゴツゴツした風合いがかっこいいことで人気です。色はとてもカラフルで、インパクトのある見た目のため好みは分かれます。土台はファイバー胴、竹胴であることが多いです。

生地胴

鹿革を胴台に貼っています。生地胴には根強いファンも多く、一度はつけてみたい!と憧れる剣道家も多いです。生地胴の魅力は、落ち着いた高級感があります。道場や試合でも一際存在感を放ちます。漆を塗らず、革をそのまま生かして変化を楽しむ方や、漆を塗って色の出方を楽しむ方もいます。土台はファイバー胴、竹胴であることが多いです。

ここまで紹介してきたサメ胴や生地胴は、ヤマト胴やファイバー胴に革を貼ったものです。

変わり胴には、革を貼ったもの以外にも、漆の塗り方で個性を出すものがあります。変わった漆の塗り方をしたものを変わり塗りといいます。

ヤマト胴は漆を塗れないので、「変わり塗りの胴」と言うとファイバー胴か竹胴になります。

七々子塗(ななこぬり)

国の伝統工芸に指定されている津軽塗りの技法です。木地に漆を塗り、乾かないうちに菜の花の種(菜種)を蒔き、乾いてから菜種を払い落とすと、クレーター状の凹凸ができます。その上に色漆を塗り重ねて研ぎ出すと、小さな輪紋(りんもん)を浮き上がらせたような模様ができます。小さな模様は愛らしく繊細で、奥ゆかしい美しさがあります。

虫食い塗り

虫食いの跡のように不規則にした下塗りに、漆を塗り重ねて研ぎ出す方法により模様を出します。自然に浮き出た模様は温かみがあり、そのひとつひとつからは、さまざまな表情を感じることができます。

乾漆塗り

乾漆粉とよばれる粉を漆塗りの平面上に蒔き、ちりめん状の模様に仕上げていく技法です。乾漆粉は、漆をガラス板などに塗り乾いたら剥離し、粉状にしたものです。表面はザラザラとしており、まるで石のような見た目で、風格と落ち着きを感じる仕上がりです。

螺鈿(らでん)

貝殻の内側にある、虹色に輝く美しい部分を薄く磨き薄く切りはがし、胴の表面にはめ込んで、柄や模様を表現する技法。この技法は、エジプトから伝わり、奈良時代・平安時代に盛行したといわれています。貝殻の美しい虹色が作りだす美しい模様に思わずうっとりします。

たまに耳にする「特注胴」、変わり胴との違いは?

特注胴とは、通常の胴台・胴胸から何かしらをカスタマイズした胴を指します。そのため、変わり胴も特注胴に含まれます。

呼び方がいろいろあり紛らわしく感じるかもしれませんが、「特注胴=胴をカスタマイズしたもの」、「変わり塗り胴=胴台をカスタマイズしたもの」と覚えておきましょう。

まとめ

胴は、色も素材もたくさんあり見ているだけでも楽しくなりますよね。いつかこんな胴が欲しい!と憧れ、想いを巡らせるのも剣道の楽しみ方のひとつではないでしょうか。もっと詳しく知りたい!そう感じた方は、剣道具屋へ足を運び、実物を見ながら話を聞いてみると良いかもしれません。

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