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道着(胴着)・袴の種類とは?洗い方やたたみ方など手入れ方法もご紹介!

道着(道衣、胴着)の種類と用途

道着には、綿素材とジャージ(ポリエステル)素材があり、綿道着には裏地のない一重と裏地のある二重があります。それぞれの種類にメリット・デメリットがあるため、通常は用途によって使い分けられています。

ここでは、道着の種類とその用途について紹介します。

綿道着

高校生以上になると、試合・審査にはほとんどの人が着装を意識し、綿道着を着用しています。(学校や道場の方針にもよります)綿道着は、重厚感があり、着崩れしづらいため着装が美しく見えます。また、素材に厚みがあるため衝撃吸収力に優れており、道着の中では、最も重宝されている種類と言えます。しかし、藍で染まっていることにより初めは色落ちが激しく、基本的には手洗いをする必要があるので、手入れが大変だと言えるでしょう。

綿道着のメリット

  • 着装が美しいため、試合・審査に向いている
  • 生地が分厚いため、衝撃吸収力が高い
  • 吸収性が高いため、汗を吸いやすい
  • 保温性が高いため、冬場は暖かく感じる

綿道着のデメリット

  • 藍が色落ちするため、手入れが難しい
  • 生地が分厚いため、重たく動きづらい
  • 生地が分厚いため、洗濯後に乾きづらい
  • 通気性が低いため、夏場は暑く感じる

また、綿道着には「二重」「一重」と呼ばれる2種類が存在します。両者の違いは、道着に裏地があるかどうかです。二重は裏地あり、一重は裏地なしと覚えておきましょう。

二重は、重たく動きにくく感じるため、初心者には一重がおすすめです。二重を着用しているのは、特に着装の重厚感を強く意識している高齢の人や高段者に多い印象です。また、二重は保温性に優れているため、冬場の稽古では試合・審査の有無に関わらず常用している人が多いでしょう。

二重の特徴(一重と比較して)

  • 生地が分厚いので、衝撃をより吸収しやすい
  • 保温性が高いため、冬場はより暖かく感じる
  • 着装が美しくなるため、より審査に向いている

一重の特徴(二重と比較して)

  • 生地が一枚のため、軽く動きやすい
  • 通気性が高いため、夏場は熱を放出しやすい
  • 価格が安い

ジャージ道着

洗濯機で洗える、洗った後も乾きやすいという点を考えると、何枚も洗い替えが必要な稽古量の多い学生におすすめです。試合・審査には、着装が美しいとされていないため不向きですが、稽古の際や夏場には何かと重宝するため1枚は持っていたい道着だと言えます。

ジャージ道着のメリット

  • 生地が薄いため、軽くて動きやすい
  • 色落ちしないため、洗濯機で洗えて手入れが簡単
  • 生地が薄く速乾性のある素材のため、洗濯後に乾きやすい
  • 生地が薄いため、夏場は通気性が高く涼しく感じる

ジャージ道着のデメリット

  • 着装が乱れやすく重厚感もないため、試合・審査に向かない
  • 生地が薄いため、衝撃吸収力が低い
  • 生地が薄いため、吸収性が低く汗を吸いづらい
  • 生地が薄く通気性が高いため、冬場は寒く感じる

袴の種類と用途

袴には、綿素材・ジャージ(ポリエステル)・テトロン(ポリエステルの一種)素材があります。道着と同様、それぞれの種類にメリット・デメリットがあるため、用途によって使い分けられています。

ここでは、袴の種類とその用途について紹介します。

綿袴

学校や道場の方針にもよりますが、特に高校生以上になると、試合・審査ではほとんどの人が着装を意識するため、綿袴を着用しています。重量感・重厚感があり着装が美しく見えます。しかし、藍で染まっているため初めは色落ちが激しいです。綿道着と同様に、手洗いをする必要があります。さらに、綿袴は、道着と違いシワになりやすいので洗い方、乾かし方、たたみ方など手入れが難しいのが難点。そのため経験者におすすめです。

綿袴のメリット

  • 着装が美しいため、試合・審査に向いている
  • 吸収性が高いため、汗を吸いやすい
  • 保温性が高いため、冬場は暖かく感じる

綿袴のデメリット

  • 藍が色落ちし、シワになりやすいため、手入れが難しい
  • 生地が分厚いため、重たく動きづらい
  • 生地が分厚いため、洗濯後に乾きづらい
  • 通気性が低いため、夏場は暑く感じる

ジャージ・テトロン袴

洗濯機で洗える、洗った後も乾きやすいという点を考えると、何枚も洗い替えが必要な稽古量の多い学生は1枚は必ず持っておきたい袴。最近では、見た目が綿袴に近くなっており、試合でも着用する方もいるみたいです。かっこいい袴には、綺麗にピシっとひだがついています。ジャージ素材は一般的に、ひだがつきにくいのですが、ひだが縫われているジャージ袴だと何度洗濯機で洗ってもひだがなくなる心配はないのでおすすめです。

ジャージ・テトロン袴のメリット

  • 生地が薄いため、軽くて動きやすい
  • 色落ちしないため、洗濯できて手入れが簡単 (ひだが縫われている袴は、洗濯機で洗ってもひだがなくならないのでおすすめ)
  • 生地が薄く速乾性が高い素材のため、洗濯後に乾きやすい
  • 生地が薄いため、夏場は通気性が高く涼しく感じる

ジャージ・テトロン袴のデメリット

  • 素材に重厚感がないため、試合・審査に向かない
  • 生地が薄いため、吸収性が低く汗を吸いづらい
  • 生地が薄く通気性が高いため、冬場は寒く感じる

白道着・白袴を試合で着用しても大丈夫?

白道着・白袴を試合や審査で着用することは、ルール上全く問題ありません。しかし、ほとんどの人が紺色の道着・袴を着用しています。

一体、どんな人が白色を着用しているのでしょうか。

白色を着用している人は、明確に決まっているわけではありません。強いて言うならば、子供、女性、または学校等の集団で、白道着・袴を着用しているのをよく見かけます。子供に多い理由は、単に子供の好みで選ばれているか、道場の方針によるものがほとんどです。中学生、高校生と年を重ねるごとに、一般的に使用されている藍色を好む傾向が強くなっていくようです。

白道着・白袴を着用している人口はどの世代を見ても少ないですが、どちらかと言えば子供、女性、高齢者が着用していることが多いイメージのため、男性で白道着・袴を着用している人が少ないのではないでしょうか。

剣道家のほとんどが藍色を着用しているため、試合会場で白色は目立つ傾向にあります。そのため敬遠されがちですが、高潔で神聖なイメージのある白色は藍色とはまた違った素敵さがあります。気になっている方はぜひトライしてみてください。

道着・袴の適切なサイズは?

まず、自分の身長から、一般的なサイズを確認しましょう。

<身長ごとのサイズ目安表>

次に、自分にぴったりの道着サイズを見つけていきましょう。

購入前に確認すべきポイントは次のとおりです。

袖の長さ

肘と手首の真ん中より気持ち肘よりがベストです。袖は短すぎると危ないため、規定でも肘が隠れることをマストとしています。逆に袖が長すぎると、腕の筋肉が隠れてしまうため、一般的にはほどよく腕の筋肉を見せるように着ることがかっこいいとされています。そのため、人により袖の長さのベストは少しずつ異なります。

襟元

防具を着装した時に、肌が見えない状態になること

袴の長さ

前下がり後ろ上がりの着装方法を前提として、前がくるぶしあたりにくるものが平均的です。特に規定はないので、自分の好みにより短めや長めを選んで大丈夫です。

袴の隙間

最も格好悪いとされている着装のひとつに道着・袴の横から肌(脚)が見えてしまうことがあります。肌(脚)が見える原因は道着の丈が短すぎることにあります。道着は袖から筋肉が見えた方が格好いいので小さいサイズを購入しがちですが、丈にも気をつけて選びましょう。

道着の価格帯は?

一般的に最も高いのは、綿素材でできているものです。特に綿は染料や密度により値段が大きく変わるため、値段がピンキリです。

道着の価格帯

綿:6,000〜1万円程度(ただし、4,000円程度の安いものから、10万程度の高いものまであります)

テトロン・ジャージ:4,000〜6,000円程度

袴の価格帯

綿:1万〜2万円程度(ただし、5,000円程度の安いものから、5万円程度の高いものまであります)

テトロン・ジャージ:4,000〜7,000円程度

綿素材の価格の違いは何によるものか?

綿素材の価格は、「染料の種類」と「綿の密度」によって決まります。

まず染料には、主に化学染料、正藍染(しょうあいぞめ)、武州正藍染(ぶしゅうしょうあいぞめ)の3つが代表的です。化学染料は、原料も手頃で簡単に染めることができるため最も安価です。染めたあとは洗濯してもほとんど色落ちしないため、テトロンやジャージ素材にも使われています。一方、綿素材に多いのは、正藍染、武州正藍染です。藍で染めているため原料や製造に手間が掛かっている分高価だと言えます。藍染の中でも、武州正藍染は、埼玉県(武州)の伝統工芸品のため、より仕上がりが美しいと言われ特に高価です。

次に綿の密度についてです。綿袴には〇〇〇〇番といった数値が記載されています。これは生地に織り込まれている糸の番手、つまり生地の厚さを示す単位です。数字が大きいほど生地の密度が高くなり、価格も高価になっていきます。番手の幅も、だいたい5000番〜1万2000番くらいまであるのが一般的です。

道着・袴の刺繍糸の色や部位

道着・袴を購入すると大抵自分の名前を刺繍で入れることができます。

刺繍糸の色は、特に規定があるわけではないので、自分の好きな色を選ぶと良いでしょう。

刺繍は、一般的に個人で購入する場合は、道着の裾部分と袴の後ろ部分に入れます。ただ、道場や学校によっては、その他の部分に揃いで刺繍を入れることも少なくありません。初めて道着・袴を購入する際は、自分の通っている道場や学校に、刺繍の決まりがあるかどうか確認してみると良いでしょう。

道着・袴の一般的な着装方法

着装方法を間違ったまま、気がづかずにいる人は意外にも多いようです。初めての方も、すで着装方法をに知っている方もこれを機に確認していきましょう。

道着の着装手順

  1. 道着に袖を通す
  2. 内側の紐を縛る
  3. 襟を合わせ、外側の紐を縛る

袴の装着手順

  1. 両足を袴に入れる
  2. 前帯を持って腰骨の上部分に当てる
  3. 前帯を後ろに持って行き交差し、再び前に戻す
  4. 前で再び交差する時は、最初の前帯部分よりもやや下で交差させる
  5. どちらか一方の前帯を返すように交差する
  6. 後ろで前帯を縛る
  7. 腰板のヘラを6で結んだ箇所に差し込む
  8. 後帯を前に持っていく
  9. どちらか一方の後帯を前帯に通してから縛る
  10. 余った後帯は、サイドの帯にはさみ込む

道着・袴の着方の参考動画

こちらの動画がわかりやすいので紹介させていただきます。

道着・袴の洗い方

道着と袴では、洗い方が少し異なります。

今回は手洗いが必要な藍染の道着・袴について紹介します。

道着・袴を洗濯する時の基本は、広めの洗面器や浴槽に水(またはぬるま湯)を張り、洗剤をつけずに、もみ洗いまたは、踏み洗いをします。洗剤を使用すると道着・袴の藍が落ちやすくなってしまうためです。

水で洗う前に、袴のひだをクリップで固定することにより、ひだを失うことなく、綺麗に洗い上げることができます。下準備ができたら、道着はもみ洗い、袴はひだを乱さないように踏み洗いをし、ゆっくりと丁寧に洗っていきましょう。

洗濯後、道着はハンガーで干すことができます。袴は、長い竿にひだを整えながら日光を避けて干すと良いでしょう。

道着・袴のたたみ方

道着・袴のたたみ方は色々ありますが、今回は一般的なものを紹介します。

道着のたたみ方

  1. 道着の表が上にくるように広げ、両脇の縫い目を揃える
  2. 襟と肩位置の半分くらいのところで折る
  3. 反対側も同様に折る
  4. 全体を1/3のサイズにたたむ

袴のたたみ方

  1. 袴の後ろが上に来るように広げ、両端の縫い目を揃える
  2. 中央のひだが綺麗に重なるように合わせる
  3. 袴を表に返す
  4. ひだを揃える
  5. 両端を少し折る
  6. 全体を1/3のサイズにたたむ
  7. 前帯を1/4の長さにたたみ左右を交差させる
  8. 後ろ帯片方を前帯の交差ポイントにくぐらせる
  9. さらに8を前帯の片方にだけくぐらせる
  10. 同様に反対側もくぐらせて最後に整える

こちらの動画がわかりやすいので紹介させていただきます。

道着・袴の染め直しについて

道着・袴の染め直しを防具屋等でお願いすると、意外にも高く6,000〜9,000円程度かかります。そのため、1〜2万程度の袴であれば、新しいものを買うことをおすすめします。

しかし、記念品の道着・袴や、高額で買ったものは買い替えが難しいため、染め直しをお願いすると良いでしょう。染め直しは、専用の液体を使用すれば、自宅でもすることができますが、藍色の染料がお風呂場等について片付けも大変なためプロに頼むことをおすすめします。

まとめ

道着・袴の種類から手入れの方法まで、幅広く紹介させていただきました。剣道をやっていく中で、道着・袴は非常に重要なアイテムですので、正しく扱い、手入れをできるようになっていきましょう。

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