洗える小手とは?普通の小手との違いと選ぶ基準
「洗える」小手と呼ぶからには、「洗えない」小手も存在します。ここでは洗える小手と普通の小手の特徴を
- 素材
- 使いやすさ(握りやすさ)
- 手入れの方法
をポイントにして説明します。
普通の小手
小手の素材は藍染の鹿革や胴着と同じ素材に、鹿の毛か綿が詰められている場合がほとんどです。これらの素材は洗うことによって縮んでしまい、使いにくくなります。また、日なたで干すと紫外線の影響で色落ちが激しくなってしまい、手入れには注意が必要です。
一方で、稽古の度に適度にもみほぐしたり、汗をふき取るなど手入れをすれば、芯材が徐々に柔らかくなり、手に馴染んで使いやすくなるという特徴もあります。
どうしても洗いたい場合は、ブラシに軽く水を付けて、布団の部分のみ汚れを落とすことはできます。ただし、色落ちや素材への損傷の可能性もあり、オススメはできません。剣道具専門のクリーニングもあるため、それを利用することが好ましいでしょう。
洗える小手
小手の素材はジャージ素材に綿が詰められています。メーカーによって素材の違いはあ理ますが、洗うことで縮んでしまうとうことはほとんどありません。「手の内」という手のひらが当たる部分の素材も、洗濯しても形状や色に変化は出にくくなっています。
使い心地として、普通の小手とは違い、使い込むことで柔らかくなったり手になじむということがほとんどありません。ただ、芯材が綿と言うこともあり、初めから適度な柔らかさで作られていることが多く、付けたときに違和感がなければそのままの使い心地をキープすることができるのも特徴です。
手入れ方法はとてもシンプルで、洗濯機で洗剤を入れて洗うことができます。素材の特性上、色落ちも縮みも少ないため、普段通りに洗濯機を使って洗うことが可能です。乾燥するときも、普通の小手とは違って日干しをすることができます。乾きも早く、洗った次の日にはすぐに使うことができるほどです。
洗える小手を選ぶ基準
洗える小手の特徴を踏まえた上で、数ある種類の中からどれを選ぶのかを考えるのも重要ですね。洗える小手を選ぶ基準は
「何度洗ってもへたらない」
ということです。洗える小手は洗えるからこそ、芯材の消耗が進みます。消耗した芯材で打突を受けると、怪我の原因につながる可能性もあります。メーカーごとにへたりにくいかどうかを確認するのがポイントとなります。
洗える小手ってどうやって洗うの?
防具を洗う時は、色落ちや型崩れに注意しながら、デリケートに扱うイメージが強いかと思いますが、洗える小手は素材の特性を活かし、洗濯機で洗うことができます。
ジャージ素材の布団は色落ちがなく、芯材も化学繊維の綿で、縮みがあまり出ません。乾燥は短時間で完了し、日干しをしても問題ありません。
洗える小手のメリット・デメリットまとめ
メリット
- 洗濯から乾燥までが非常にラク
- 手軽に洗えるので清潔さをキープできる
- 洗うことによる形や色の変化に強い(メーカーによる違いあり)
デメリット
- 普通のコテに比べ、色落ちが少なく、色落ちによって出る風合いが好きな場合は好ましくない
- 普通の小手に比べて柔らかさの変化はなく、使い込むことによって馴染んでくるということがない
まとめ
いかがでしたか?衛生面を考えると、防具もなるべく洗いたいものです。洗える小手は洗濯機でも洗えて、型崩れしない点で衛生面で非常に優れていると言えます。洗える小手を選ぶ基準は「へたりにくいかどうか」です。近くの防具屋さんに行ってジャージ小手をみるときに、本記事の情報が役に立つことを願っています。