竹刀袋は、素材・形・デザインから選ぼう
竹刀袋と一口に言っても自分に合っているものを選ぶには時間がかかると思います。まずはどのようなものがあるのかを知って、自分に合った竹刀袋を見つけていきましょう
竹刀袋の素材
竹刀袋によくある素材は、ナイロン・帆布・レザー・合皮です。竹刀袋の価格は素材によって決まるところが大きいです。
ナイロン製
価格相場3,000〜15,000円
弾力性のある素材なので型崩れしにくく、雨をはじきます。吸湿性、耐久性も高く、軽くて丈夫です。
帆布(はんぷ)製
価格相場3,000~7,000円
油絵などのキャンバス地、体操マットや跳び箱などに使われている素材で、厚みがあり強度があります。布なので、雨や汚れには比較的弱いです。
レザー製
価格相場15,000~20,000円
上品で大人っぽさがあり、使い込むごとに経年変化で色合いや質感の味が出てきます。水や湿気に弱い素材です。
合皮製
価格相場3,000~5,000円
水をはじくため、雨に強く汚れにくく軽くて安価です。見た目にはレザーの質感があります。使い続けていると劣化もしてしまうため、製造から3年程度が寿命とも言われています。
合皮と似たものに、よりレザーに近い人工皮革がありまずが、人工皮革となると10,000円程度が相場です。
竹刀袋の形
竹刀袋の形は、自分が竹刀をどこに持ち歩くかで決めると便利です。
肩掛けタイプ
自転車で移動する場合は肩掛けタイプがおすすめです。両手が自由になるので、ハンドルを持つ手を邪魔しないからです。ただし、持ち手なしタイプよりデザインのバリエーションが少ない傾向にあります。
持ち手なしタイプ
電車や徒歩移動が多かったり、竹刀袋を刺せるタイプの防具袋を使ったりするのであれば、持ち手なしのタイプもよいでしょう。持ち手なしタイプの方が、デザインの種類が豊富です。最近の竹刀袋は竹刀を刺して運べるものもあるので、竹刀を収納できる防具袋とセットで使う場合は、持ち手なしタイプがおすすめです。
竹刀袋のデザイン(刺繍・プリント)
竹刀袋は素材だけでなくデザインも選べます。文字入りデザインや柄のデザインなどがあります。防具を自分の好みやチームで揃えるのも、剣道の楽しみのひとつです。こだわって選んだことで、より愛着が沸き、練習への励みにもなるのではないでしょうか。
デザインは、糸で刺繍されているものとプリントされているものがありますが、基本的には刺繍が多いです。
文字入りデザイン
剣士としての心構えのような四文字熟語が多く使われます。よく使われる四字熟語や文字を紹介します。
竹刀袋によく使われる四字熟語とその意味
「精神一到(せいしんとういつ)」
精神を集中して物事を行えばどんなことでもなしげられる。
「威風堂々(いふうどうどう)」
態度や雰囲気に威厳が満ちあふれていて立派な様子。
「質実剛健(しつじつごうけん)」
中身が充実していて飾り気がなく心身ともに強くたくましい。
「獅子奮迅(ししふんじん)」
獅子が奮い立って猛進するような激しい勢い。またはそのような猛烈な活動すること。
自分が「剣道を通してこうありたい」と思えるような四字熟語を選ぶと、モチベーションが上がりそうです。
竹刀袋によく使われる文字
「不動心」「絆」「気」「翼」「雅」「歩」
不動心は、何事にも動じない精神という意味です。そのほかは、日常でもよく目にする言葉ですね。竹刀袋は好みで選べるものなので、自分の直感にしたがい、ピンとくるものを選んでみて良いでしょう。
桜のデザイン
パッっと綺麗に咲き潔く散る桜を美しいと思う日本人の感覚から好まれます。また、桜の模様は五穀豊穣を表した吉祥模様で、とてもめでたいとされています。
トンボのデザイン
トンボには「勝虫(かっちゅう)」という別名があります。トンボは、前にしか飛ばず、後ろに下がることがありません。そのため、武士の縁起担ぎとして大切にされ、剣士にとっても縁起の良い柄とされています。
竹刀袋のオーダーメイド、手作りは可能?
生地の色や糸の色、刺繍の内容を選んで自分好みの竹刀袋を発注することは可能です。チームのロゴなどを送って刺繍にしてもらうこともできます。
生地を買ってきて手作りすることもできますが、その場合は帆布などの丈夫な生地を用意すると良いでしょう。
ばんとう武道商店の常連のお客さまで、使わなくなった道着をリメイクし竹刀袋を手作りしたお母さまがいらっしゃったのでこちらで紹介させていただきます。
道着の刺繍が活かされていてとても素敵ですね。愛情のこもった竹刀袋です。
竹刀袋に規定はある?
規定は特にありません。色、柄、刺繍は好みで選べます。ただし、学校やチームで揃えることがあるので、購入前に確認した方が良いでしょう。
竹刀袋にサイズの違いはあるの?
竹刀袋のサイズは形によって違いがあります。入り口を折りたたんで縛るタイプの竹刀袋なら長さに余裕があるので、基本的にどの長さの竹刀も入ります。
ファスナータイプなどで閉めるタイプの竹刀袋には「36用」などの長さに指定があるので、購入前にチェックが必要です。
2〜3本入りのサイズがおすすめ
竹刀は練習や試合などで折れることがあるため「2~3本入り」がおすすめです。竹刀袋には「1本用」「2本用」などとそれぞれ入る本数が決まっているため、購入前に確認が必要です。バリエーションとしては、1本入りから5本入りまでのサイズ展開が基本です。
まとめ
このように竹刀袋には規定がなく、自分の好みを反映できるポイントがたくさんあります。剣道ではじめて触れる道具は竹刀であり、その竹刀を入れるものは竹刀袋です。練習や試合などで持ち歩くことの多い竹刀袋ですので。ぜひ納得の竹刀袋を選んでください。