もっと強い打突を繰り出したい!稽古をやりぬく体力をつけたい!という気持ちから、トレーニングに興味を持つ方も多いと思います。
剣道に合ったトレーニングには、どのようなものがあるのでしょうか。また、剣道家がよくしてしまうケガの原因や予防方法についても紹介します。
剣道家がアキレス腱をよく切ってしまう原因は?
アキレス腱断裂の主な原因は、(1)左足の向きと(2)ふくらはぎの疲労蓄積
剣道家がアキレス腱をよく切ってしまう原因は主に2つあります。アキレス腱の怪我を予防できるようになりましょう!
(1)構えた時に左足の向きが外側を向いている
構えた時に左足の向きが外側を向いていると、アキレス腱がねじれを起こし、通常よりも大きな負担がかかります。正しい構え、正しい足さばきはケガの防止にもつながるということになります。一度構えた時の左足の向きを確認してみましょう。
(2)ふくらはぎの筋肉(腓腹筋とヒラメ筋)に疲労がたまり硬化する
ふくらはぎの筋肉には、皮膚にもっとも近い腓腹筋(ひふくきん)と腓腹筋の下にあるヒラメ筋(ひらめきん)があります。これらの筋肉に疲労がたまり硬化すると、かかとの骨とそれらの筋肉をつなぐアキレス腱により大きな負担がかかることになります。ふくらはぎの筋肉がパンパンに張ってきたら注意です。ストレッチやマッサージで張りを解消して、アキレス腱の怪我を予防しましょう。
剣道をすると腰が痛くなるのはなぜ?
剣道で腰が痛くなる原因は剣道特有の「不自然な体勢」と「急激な動き」
剣道を続けていると、稽古の日の翌朝に腰が痛むことはありませんか?
その原因は、剣道特有の「不自然な体勢」と「急激な動き」にあります。剣道をするときの姿勢を振り返ってみてください。右手・右足が前、腰を反るという、日常生活ではあまりない不自然な体勢になっています。
この姿勢で運動を続けると、筋肉が硬直していきます。筋肉が硬直しているのに急激な動きをすると、腰の痛みに繋がってしまうのです。
剣道での腰痛を予防するには、どうすればよい?
剣道での腰痛を予防するには、(1)稽古後にストレッチをして、負荷のかかった筋肉をほぐすこと(2)姿勢を保持するための筋肉を鍛えることが大切です。
(1)腰、股関節、お尻の筋肉をストレッチする
剣道での腰痛を予防するには、腰回りの筋肉をほぐすことが大切です。 特にお尻の上の方から腰にかけての筋肉を伸ばすように意識すると効果的です。例えば座ったまま前屈をしたり、腰をゆっくりと捻る様なストレッチが良いでしょう。
(2)不自然な姿勢を保持するのを支える体幹(インナーマッスル)を鍛える
インナーマッスルとは、体の深いところにある筋肉群のことを差し、関節の安定や姿勢の保持に大きな役割を果たしています。インナーマッスルを鍛える方法として、バランスディスクなど、不安定な台の上で姿勢をキープしたり、片足立ちで姿勢をキープするなどがあります。少しずつ地面に接する面積を減らしてみましょう。
まとめ
毎日のケアと地道なトレーニングが、腰痛を防ぐことにつながります。 いつもベストな状態で稽古ができれば、剣道がもっと楽しく、もっと強くなるかも!腰痛の原因はさまざまで、剣道だけが原因とは限りません。 辛い場合は、ストレッチやトレーニングだけで解決しようとせず、整形外科など病院で相談しましょう!